千葉県環境生活部自然保護課Chiba Biodiversity Center生物多様性センター

千葉県生物多様性センター:平成23年度学校ビオトープフォーラムの開催結果

平成23年度 学校ビオトープフォーラムの開催結果
千葉県環境生活部自然保護課
電話 043-223-2956

 学校ビオトープの整備・活用の事例や生態園における維持管理の方法を学ぶとともに、参加者が情報交換を行い学校ビオトープの今後の整備、活用、維持管理の方向性を探るため、「学校ビオトープフォーラム」を開催しました。


1 日時 平成24年1月26日(木)午後1時から午後4時30分まで

2 場所 千葉県立中央博物館

3 参加者 42名

4 内容
 (1)生態園での管理講習(午後1時10分~午後2時40分)  
     水辺や池、植生の復元・管理の講習
       講師:県立中央博物館 林上席研究員(水辺や池の復元・管理)
           県立中央博物館 大野環境科学研究科長(植生の復元・管理)

   
 (2)講話(午後2時45分~午後3時10分)
    「生命とふれあい豊かな心をはぐくむ」(千葉県総合教育センター研究指導主事 永島絹代)


  (3) 実践事例の発表(午後3時10分~午後4時)
   
     ○銚子市立椎柴小学校
     ○県立沼南高等学校
     ○敬愛大学八日市場高等学校


 (4)全体での意見交換(午後4時~午後4時30分)

5 主催
   千葉県環境生活部自然保護課(県生物多様性センター)
   千葉県立中央博物館

6 当日のようす
 (1)管理講習

植生の管理講習 水辺の管理講習

 生態園の概要について講堂で説明を受けた後、中央博物館職員の引率により、生態園の視察、観察を行いました。参加者は舟田池での水質管理や埋土種子の発芽の取組、生態園内の植生についての説明を聞きながら、生態園の視察を行いました。

 
(2)講話「生命とふれあい豊かな心をはぐくむ」

基調講演

 児童生徒にとって、環境学習が果たす役割、効果について、単に、生物に関する知識だけでなく、思いやりや地域への愛着など、情操教育としても重要であるとの視点から、話をいただきました。自然を学び自然と人間との関係に気付くことで、人と人との関係も大事にできるようになり、そのことが幸せにつながるのではないかとの提言でした。


  (3)実践事例の発表

沼南高校の生徒による発表 八日市場高校の発表

    ○銚子市立椎柴小学校からは、ビオトープでの稲作体験について、単なる体験としてではなく、本気で取り組むことで児童の興味、関心もより深まるとの指摘がありました。

  ○県立沼南高等学校の科学部の生徒による発表では、ビオトープの整備だけでなく、昔ながらの里山づくりや太陽光を利用した温水器、自作の道具による脱穀作業など、幅広い取組について紹介がされました。

  ○敬愛大学八日市場高等学校では、学校の授業で活用するだけでなく、用水路の手入れによるトウキョウサンショウウオの保全や、アカガエルの卵塊の経年調査も行っているとのことでした。また、自然観察会の開催や地元農家の協力の話もありました。


 (4)全体での意見交換 座長:中村俊彦県立中央博物館副館長

意見交換の様子

 参加した流山南高校及び沼南高校の生徒に本日の感想等を述べてもらい、その後、来場者全員が、現在の学校等での取組について、自己紹介を含めて報告しました。