猛暑から酷暑へ。危険な暑さを表す言葉の威圧感が年々増していくように思います。
夏のアウトドアは命の危険と隣り合わせ。日差しを避け、十分な対処が必要です。
川辺の木陰などは魅力的ですが、上流域の局地的な豪雨には油断は禁物。台風の季節を迎え、天気の急変には注意が必要です。
「夏」のイメージが変わりつつある昨今、夏本番を迎える今回は、淡水魚をご紹介します。
7月の声を聞くと地域のニュースでアユ漁の解禁が報道されますが、にぎわい調査団の季節報告にはアユの名前はありません。
発見報告には対象生物として2種類、メダカとブルーギルが指定されています。
日本産のメダカは、2012年にミナミメダカとキタノメダカの2種に分けられました。
千葉県に元々いた在来種のメダカは、現在はミナミメダカと呼ばれています。
ブルーギルは北米原産の外来種で、現在日本で見られる個体は、1960年に移入された15個体からの子孫であるといわれています。
その他にも、南北に長い島国である日本には、冷たい水を好むものから熱帯魚まで様々な種類が分布しており、千葉県にも在来種・外来種を含めたくさんの淡水魚が住んでいます。
少しの外出にも覚悟が要るような厳しい季節。皆さまから寄せられた淡水魚の写真で、しばし川面を渡る風を感じてみることにいたしましょう。
写真下は生き物の名前と団員番号です。
2025年7月の皆さまからの報告は642件でした。
内訳は昆虫509件、鳥類55件、維管束植物27件、は虫類14件、クモ・ムカデなど10件、貝類9件、両生類6件、哺乳類5件、魚類3件、その他の動物(扁形動物)4件でした。
また、調査対象の生き物は87件、調査対象以外の発見生物は555件でした。
参考文献
細谷和海 編・監修『山渓ハンディ図鑑15 増補改訂 日本の淡水魚』山と渓谷社(2023年)