両生類

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両生類

アカハライモリ アズマヒキガエル アフリカツメガエル  ウシガエル トウキョウサンショウウオ ニホンアカガエル  ヌマガエル モリアオガエル ヤマアカガエル 

アカハライモリ Cynops pyrrhogaster

千葉県RDB 最重要保護生物(A)

【体長】オス80~100mm、メス100~130mm 【体色】背が黒く、腹が赤い。【特徴】短い足と長い尾を持つ。サンショウウオ類と異なり、皮膚がざらざらしている。皮膚から毒性物質を分泌する。【環境】水田や池、小川等に生息する。【食性】幼生も成体も昆虫類・ミミズ等の小動物をどん欲に捕食する。【繁殖】4~7月に産卵する。卵は1つずつ水草に産みつけられる。【分布】かっては全県下に分布していたが、現在の主要な生息域は房総丘陵の山間の水田や水田の灌漑用の池、沢などに限られる。日本固有種。 Top

アズマヒキガエル Bufo japonicus formosus

千葉県RDB 要保護生物(C)

【体長】90~160mm 【体色】茶褐色。【特徴】皮膚が硬く、四肢は短く背中に大小の隆起を持ち毒液を分泌する。特に鼓膜の上にある耳腺は大きく発達している。【環境】低地から高い山まで幅広い環境に生息する。【食性】主として小昆虫を食べる。【繁殖】卵生で3~4月に2,500~8,000個の長い紐状の卵塊を流れのない水域に産む。繁殖期は多数の個体が集まって産卵する。【分布】全県下に分布する。Top

アフリカツメガエル Xenopus laevis 

【体長】オス60mm、メス70~100mm 【体重】オス50g前後、メス 60~120g【体色】褐色に暗褐色の斑紋【特徴】四肢は体の側面から真横に出て、体全体も扁平な形をしている。和名は南アフリカ原産で後肢の三本指に黒い爪を持つ事からくる。【環境】南アフリカ原産で、発生学等の実験材料として利用されてきた。他のカエルと違い成体も水中で生活する。【食性】幼生は水中に漂う植物プランクトンを捕食し、成体は自然界では小魚や水生昆虫、エビなどを捕食する。Top

ウシガエル Lithobates catesbeianus 

特定外来生物

【体長】110~185mm 【体重】500~600g【体色】オスの背面は暗緑色で淡黒色の斑紋がまばら、メスの背面は褐色で斑紋が多い。腹面はどちらも白いが、オスでは喉の部分が黄色くなる。【特徴】鼓膜が非常に大きい。オスで眼の2倍、メスで眼の大きさ。名前の由来通り「グォーグォー」と鳴き、鳴声はウシに似る。【環境】水草の繁茂する流れの緩やかな河川、湖沼、池、湿地等に生息する。【食性】肉食性で昆虫類、節足動物、甲殻類、魚類、両生類、小型爬虫類、鳥類、小型哺乳類を食べる。食料が不足すると共食いをする事もある。アメリカザリガニはこの種の養殖用の餌として輸入された。【繁殖】卵生で5~9月に寒天質に包まれた10,000~20,000個の卵を産む。幼生はそのまま越冬し、翌夏変態する。【被害】大型かつ食欲が大性で、環境の変化に強いため、在来種を捕食して絶滅させてしまうことが懸念される。Top

トウキョウサンショウウオ Hynobius tokyoensis

千葉県RDB 最重要保護生物(A)

【体長】80~130mm 【体色】体色は黒褐色。【特徴】尾は体長より短く、四肢も小型。体側面にスジが入る。【環境】山間部の森林に生息する。成体は陸で生活し寿命は20年程度と推定される。【食性】小昆虫、ミミズなどを捕食する。【繁殖】卵生で1~4月に水田や池沼、湿地、水たまり、休耕田等に半月状の寒天質の卵のうの中に20~100個の卵を産む。卵のうの先端は水草や枝などに付着する。1ヶ月弱で孵化した幼生は7~8月頃変態して上陸する。【分布】県南部の丘陵地から銚子まで分布する。 Top

ニホンアカガエル Rana japonica

千葉県RDB 最重要保護生物(A)

アカガエル類の卵(写真はニホンアカガエルの卵)

【体長】オス34~63mm 、メス43~67mm 【体色】鮮やかな赤褐色。【特徴】ヤマアカガエルと違い背側線がまっすぐで鼓膜の後ろでもほとんど曲がらない。【環境】平地や丘陵地に生息し、冬から早春にかけて水田の日当りの良い浅い止水に産卵する。【食性】成体は動物食で昆虫類・節足動物・貝類・ミミズ等を食べる。幼生は雑食で落ち葉・水草・水生昆虫・動物の死骸等を食べる。【繁殖】卵生で1~3月に1,000個以上の寒天質に包まれた卵を産む。【分布】全県下に分布する。Top

ヌマガエル Fejervarya kawamurai 

重点対策外来種(関東以北個体群)

【体長】29~55mm、メスの方がやや大きい 【体色】背面は灰褐色の斑紋状で、腹面は白色。背中に白い背中線を持つ個体がある。【特徴】背中にイボ状の小突起を持つ。ツチガエルに良く似るが、お腹が白いこと、イボが小さくすべすべしていることなどから区別できる。【環境】南西諸島や西日本の水田、湿地、池、川などに見られる南方系のカエルであるが、近年関東地方でも見られるようになった。【食性】肉食性で主に小型の昆虫類を食べる。【繁殖】4~8月に直径1.2mmほどの褐色の卵を1,200個ほど産む。小分けに産みつけるため、探すのは難しい。産卵時、オスはメスの背中に抱きつき、そのまま移動する。Top

モリアオガエル Rhacophorus arboreus

千葉県RDB 要保護生物(C)

【体長】オス42~70mm、メス60~82mm 【体色】体色は緑色。地域や個体によって背面や四肢に黒褐色の不規則な斑紋がある。【特徴】眼の虹彩は赤みがかる。【環境】平野から山間部の森林に生息し、樹上生活する。【食性】主として小昆虫を捕食する。【繁殖】卵生で5~7月に水田や池、沼等の水の上に突き出た木の枝に15cmほどの白い泡状の卵塊を産む。卵塊には300~800個の卵があり孵化した幼生は水の中に落下、水中で幼生生活を経た後、7~9月に変態して上陸する。【分布】東は勝浦市市野郷、西は鹿野山、北は上総アカデミアパーク付近、南は勝浦市浜滑川に囲まれた範囲に分布する。 Top

ヤマアカガエル Rana ornativentris

千葉県RDB 要保護生物(C)

【体長】42~78mm 【体色】褐色、赤褐色または暗褐色と個体により変化に富む。【特徴】ニホンアカガエルと違い背側線が鼓膜の後ろで外側に大きく曲がり込む。【環境】森林内に生息し、冬から春にかけて池や水田、水たまりなどに産卵する。【食性】成体は動物食で昆虫類・節足動物・貝類・ミミズ等を食べる。幼生は雑食で落ち葉・水草・水生昆虫・動物の死骸等を食べる。【繁殖】卵生で2~4月に1,000個以上の寒天質に包まれた卵を産む。【分布】 長柄町の権現森および市原市の高倉を北限とし、それより南部の房総丘陵一帯に生息する。Top