鳥類

※ 鳥の鳴き声は千葉県立中央博物館の大庭照代さんから提供いただいたものです。

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鳥 類

アマサギ ウグイス オオバン  カワセミ キジ コジュケイ  セッカ ツバメ ホトトギス  ミヤコドリ モズ 

アマサギ Bubulcus ibis

【全長】約50cm 【毛色】全身の羽毛が白い。夏羽は頭・首・背中の羽毛が褐色の飾り羽になる。【特徴】コサギより小さい。くちばしはやや短い。【環境】水田や湿地等の水辺のほか、乾燥した草原や牧場等にも生息する渡り鳥。【食性】昆虫やトカゲ・カエルを食べる。【繁殖】サギ科の仲間同士集まって集団繁殖地「サギ山」を作る。【分布】夏鳥として飛来し繁殖する。Top

ウグイス Cettia diphone 鳴き声

【全長】オス約16cm、 メス約13cm 【毛色】体は茶褐色、淡い眉斑がある。【特徴】尾が長い。「ホーホケキョ」と鳴く。【環境】平地から山地に生息する漂鳥。冬は低地に移動して越冬する 事が多い。【食性】昆虫を食べる。【繁殖】 造巣・抱卵・育雛のすべてをメスが行う。1羽のオスの縄張りの中に複数のメスが営巣することから、一夫多妻性で繁殖すると考えられている。【分布】全県に分布する。冬期には公園の緑地や人家の庭植栽木でも観察することができる。Top

オオバン Fulica atra 鳴き声

千葉県RDB 要保護生物(C)

【全長】約39cm 【毛色】体全体が黒く、額が白い。【特徴】クイナの仲間では最大。【環境】平地から低山の湖沼・河川等に生息する。千葉県では留鳥。【食性】水面を泳いだり、潜水したりして、水草を採食する。水生昆虫・貝類・甲殻類等も食べる。【繁殖】ヨシ原や草むらの中の水面に枯れ草を積み上げて巣を造り繁殖する。【分布】手賀沼・印旛沼・東京湾岸で局地的に繁殖する。越冬期は各地で見られる。Top

カワセミ Alcedo atthis 鳴き声

千葉県RDB 要保護生物(C)

【全長】約17cm 【くちばし】太く長い。オスは上下とも黒、メスは上が黒、下が赤。【毛色】頭、頬、翼は青く、背中は水色。頭と翼には鱗のような模様がある。目の前後に橙色の線が入り、そこから続いて首の後ろに向かって白い線が続く。また、のどの辺りも白い。胸から腹にかけては橙色。足は赤い。【環境】海岸、川、湖、池などの水辺に生息する。公園の池など都市部にも見られる留鳥。【食性】魚類や水生昆虫を捕食する。【行動】飛ぶときは水面近くを直線的に速く飛び、水辺の石や枝の上でえさを食べたり休んだりする。ホバリングしながらえさを探し、見つけると水中に飛び込んで捕獲する。繁殖期以外は縄張り意識が強く、単独で生活する。飛びながらツィーッと鳴く。【繁殖】繁殖期の4~5月にはオスがメスに獲物をプレゼントする求愛行動が見られる。巣穴は傾斜の急な土手に1m弱の横穴を掘り奥の膨らんだところで産卵する。【分布】全県下の水辺に分布する。巣穴の関係で都市部からは一時姿を消していたが、近年都市部でも再び見られるようになった。Top

キジ Phasianus colchicus 鳴き声

【全長】オス約80cm、メス約60cm 【体重】オスで0.8~1.1kg メスで0.6~0.9kg【毛色】オスは翼と尾羽を除き全体に緑色をしており、目の回りに赤い肉腫がある。翼と尾羽は茶褐色。メスは全体に茶褐色で、ヤマドリのメスに似る。【特徴】オスは「ケーン ケーン」と大きな声で鳴く。【環境】草原や河原、明るい林に棲む留鳥。【食性】植物の種子や葉、昆虫・トカゲなどを食べる。【行動】飛ぶのは苦手で歩行による移動が多く、驚いたとき以外は飛ぶ事はない。【繁殖】繁殖は春。【分布】全県下に分布する。Top

コジュケイ Bambusicola thoracicus  鳴き声

【全長】約25cm 【毛色】全体に褐色系の色彩。オスメス同色。頬から喉にかけてと翼の基部は鮮やかな赤褐色。【特徴】キジやヤマドリと違い尾は短い。ウズラよりやや大型。【環境】雑木林の豊富に残る田園地帯や里山に棲む留鳥。【食性】雑食性だが植物の種子や葉などの植物色が中心。昆虫類やミミズなども食す。【行動】林の下植えや薮の中に潜み姿を見せないが、朝のうちはえさを探して移動する。【繁殖】5~6月が繁殖期でオスはこのとき「ピーッピーッピピーッ」と大きく叫んだ後、「ピッピュックゥイ、ピッピュックゥイ」という特徴的な鳴き声に移行する。ききなしでは「チョットコイチョットコイ」。姿は知らなくてもこの声は聞覚えがある人も多い。【分布】20世紀はじめに狩猟対象目的で中国南部、台湾から移入された。温暖地方の鳥で寒さに弱いが千葉県内では全県下に定着している。Top

セッカ Cisticola juncidis 鳴き声

千葉県RDB 一般保護生物(D)

【全長】約12.5~13.5cm 【毛色】夏羽は頭頂が褐色、上面が黄褐色に黒褐色の縦斑、下面が淡い黄褐色、尾羽は黒褐色で先端が白。冬羽は頭頂も黄褐色に黒褐色の縦斑になる。オスメス同色。【特徴】 日本で最も小さい鳥類の一種。スズメより小さい。「ヒッヒッヒッ チャチャチャ」と鳴く【環境】丈の低い乾いた草地に生息する留鳥。【食性】昆虫やクモを食べる。【繁殖】極端な一夫多妻性で繁殖する。繁殖期が長く、メスは生まれた年の秋に繁殖に参加する事もある。耕作放棄地や造成地・埋立地などでも繁殖する。【分布】全県下で周年見られるが、冬期の記録は少ない。Top

ツバメ Hirundo rustica 鳴き声

千葉県RDB 一般保護生物(D)

【全長】約17cm 【毛色】体上部は黒色、腹部は白色、額と喉は赤褐色。【特徴】二股の長い尾羽を持つ。【環境】3月に飛来し、人家や駅・商店等の建造物の軒下に営巣する渡り鳥。繁殖終了後は河川流域や河口のヨシ原に集団のねぐらを形成する。【食性】飛翔する昆虫を捕獲し食べる。【繁殖】産卵期は4~7月、3~7個の卵を産み、13~14日で孵化、17~22日で巣立つ。【分布】県内全域で繁殖する。 Top

ホトトギス Cuculus poliocephalus 鳴き声

千葉県RDB 要保護生物(C)

【全長】約28cm 【毛色】頭部と背中は灰色で、翼と尾羽は黒褐色、胸と腹は白色で黒い横しまが入る。目の回りに黄色いアイリングがある。【特徴】ヒヨドリよりもわずかに大きく、ハトより小さい。「テッペンカケタカ ホトトケサ」と鳴く。【環境】5月中旬にインドや中国南部から山地の林に飛来する渡り鳥。【食性】毛虫類を捕食する。【繁殖】ウグイスに托卵する。卵はウグイスの卵と同色の赤茶色でより大きい。【分布】記録は県南部に多い。 Top

ミヤコドリ Haematopus ostralegus 
鳴き声1 鳴き声2

千葉県RDB 最重要保護生物(A)

【全長】約43~45cm 【毛色】体上面が黒く、腹部から下尾筒が白い。くちばしはオレンジ色で、脚は鮮やかな朱色を呈す。【特徴】ハトより大型。【環境】広大な干潟、砂浜・岩礁海岸に渡来する冬の渡り鳥。【食性】大きなくちばしで二枚貝をこじ開け採食する。かに等の甲殻類も食べる。【繁殖】ロシアから中国で繁殖し、南に渡り越冬する。【分布】富津岬・夷隅川河口・利根川河口・三番瀬等で越冬記録がある。渡りの季節には九十九里海岸や銚子市等外房地域の海岸でも毎年観察されている。Top

モズ Lanius bucephalus 鳴き声

【全長】約20cm 【毛色】主な体色はオスメスともに赤褐色。オスはくちばしから目を通る過眼線が黒く、翼に白斑があり、メスは過眼線が茶色く、腹部に波模様がある。【特徴】体はスズメよりも大きい。体の大きさの割に頭部が大きく、くちばしは鋭く湾曲している。物まねが上手で名前の百舌(モズ)はそれに由来する。秋に甲高い声で「キエキエキエキエ ギギギギギ」と鳴く(高鳴き)。【環境】森林・草原・農耕地など低い木のある開けた環境を好む留鳥。秋になるとオスもメスもテリトリーを作り、「高鳴き」でなわばりを主張する。【食性】昆虫類・トカゲ・カエルなどを捕食する。秋に捕らえた獲物を小枝等に刺して「はやにえ」を作る。【分布】全県下に分布する。 Top