調査団報告2026年2月

さえずる鳥たち

明るい時間が増え、日差しが力強さを増してきました。

冬の間は枝ばかりだった木々も、よく見ると冬芽が膨らみ柔らかなシルエットになっています。

生物多様性センター近くの林では、小鳥のさえずりがそこかしこから聞こえてきます。

晴れた日にはまるで初夏のような陽気になる昨今ですが、生き物たちもみな本格的な春の準備を始めたようです。

鳥のさえずりは、その声で私たちに春の到来を知らせてくれます(鳥たちにそんなつもりはないのかもしれませんが)。

「さえずり」を辞書で引くと、繁殖期における雄の歌で、日本では4月から6月、遅くとも8月までの営巣期に聞かれる とあります。縄張り宣言歌、求愛の歌のほかに、秋の小春日和に聞こえるさえずりは浮かれ歌などど呼ばれていたそうです。

にぎわいの投稿にもさえずる鳥たちの写真がたくさん投稿されています。

その一部をご紹介します。写真には団員番号と種名を付記しました。

全ての鳥がさえずるわけではなく、また、オスだけでなくメスも歌う鳥もいるそうです。

(今回ご紹介した中ではイソヒヨドリのメスがオスと同様に歌うそうなので、両方載せました)。

さえずる鳥の仲間の多くはスズメの仲間で、鳴禽(めいきん)類とも呼ばれます。

さえずりのほかに「地鳴き」と呼ばれる、雌雄ともに季節に関係なく発する鳴き声もあり、喜悦や恐怖、警戒、移動などに区別されるそうです。

鳥の行動や鳴き声の意味についての本や、実際の鳴き声をQRコードで聞くことができる図鑑など、鳥に関する様々な情報は日々更新され、私たちの周りにあふれています。

昨年は、シジュウカラの「言葉」を解明した研究者の科学エッセイが評判になり、テレビなどで大きく報道されたのは記憶に新しいところです。

世界で初めて という学問的な価値はもちろんのことですが、それだけ私たちにとって身近な、そして興味をかき立てる存在であるということでしょう。

木々が緑に覆われる前に、鳥のさえずりが聞こえたら枝の間に姿を探してみようと思います。

2026年2月の皆さまからの報告は83件でした。

内訳は鳥類67件、哺乳類11件、両生類4件、昆虫1件でした。

また、調査対象の生き物は20件、調査対象以外の発見生物は63件でした。

参考文献

岩波生物学辞典 第2版 岩波書店 1981年

決定版 見分け方と鳴き声野鳥図鑑350 世界文化社 2023年

調査団報告 2026年2月

2月分のデータ(Excel)は以下のリンクよりダウンロードできます

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