冬枯れの草地や土手で、地面に貼りつくように円を描きながら葉を広げた植物を見かけます。
放射状に広げた葉の重なりは、まるでバラの花びらのよう。このような形の植物は、バラの花に見立てて「ロゼット(Rosetto)」と呼ばれています。
ロゼットには大きく二つのタイプがあります。
一つは、オオバコやタンポポなど、踏みつけられたり刈られたりする環境を生き抜くため、一生を低く平らなロゼットの形で過ごす植物です。
もう一つは、冬の厳しい寒さに耐えるために、秋から春にかけてロゼット状になる植物で、ノアザミやヨモギなど多くの多年草がこの形で冬を越します。
花の季節とは、見かけがずいぶんと異なるものもありますが、たくさんあるインターネットの記事や図鑑を参考に、葉っぱの形をしげしげ見てみるのも面白そうです。



背の高い草が枯れる冬は、ロゼット探しには良い季節です。
乾燥した枯草の根元に、思いがけず青々とした姿を見つけることがあります。
凍てつく朝に霜を結んだロゼットは、自然の厳しさとそれに耐える植物の美しさを私たちに教えてくれます。
防寒対策をしっかりとして、近所の道端や公園、田んぼや畑のあぜ道や土手などにロゼットを探しに出かけてみてはいかがでしょうか。
皆さまからのロゼット植物の投稿を一部ご紹介します。写真には種名と団員番号を付記しました。












投稿では、花の季節に茎を立ち上げ大きく生長しているものもありますが、今頃はきっとロゼットの姿で寒さや風雪、乾燥をしのぎ、広げた葉で太陽の光を最大限に受けていることでしょう。
2025年12月の皆さまからの報告は39件でした。
内訳は鳥類33件、昆虫2件、維管束植物2件、は虫類1件、哺乳類1件でした。
また、調査対象の生き物は11件、調査対象以外の発見生物は28件でした。
参考文献
亀田龍吉著 野草のロゼットハンドブック 文一総合出版 2012年