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千葉県ウチダザリガニ防除実施計画を策定しました

   千葉県では、平成21年9月に利根川水系の長門川(印旛郡栄町)において、特定外来生物のウチダザリガニが確認されて以来、生息状況調査や漁業者からの情報収集等を実施してきました。
   平成22年12月までの調査結果から、現在の生息状況について、次のことが考えられました。

○生息範囲
長門川、将監川および利根川の広い範囲に生息している可能性がある。
○  生息密度
国内他地域の調査事例と比較すると非常に低い密度である。
○再生産
聞き取り調査により、抱卵個体の捕獲情報があった。
○環境条件
記録的猛暑であった平成22年夏の長門川における水温は30℃以上となる期間が断続的に3週間程度継続したほか、平成22年10〜12月の調査では1尾も捕獲されなかった。

   ⇒これまでの情報を総合的に考察すると、利根川水系で確認されたウチダザリガニは、現在のところ、低密度で広い範囲に生息している可能性があり、再生産も否定できません。
    昨夏の高水温により、相当数が淘汰された可能性が高いものの、生残した個体群から増殖した場合は、「高水温耐性群」として選抜されていく可能性があり、今後の定着が懸念されます。
   これらのことから、千葉県では今後も本種の生息動向をモニタリングするとともに県内全域からの排除を目的として「千葉県ウチダザリガニ防除実施計画」を策定しました。
  今後も地元漁業者等関係者とともに、状況把握や防除に努めていきます。

「千葉県ウチダザリガニ防除実施計画」(平成23年3月策定)

(参考)

尾崎真澄・光岡佳納子・橋洋生(2011):千葉県利根川水系におけるウチダザリガニの生息状況.千葉県生物多様性センター研究報告,(3),65-76.

  *Nakata, K., N. Hayashi, M. Ozaki, A. Ohtaka and J. Miwa (2010): First record of the North American invasive crayfish Pacifastacus leniusculus from the Kanto region, Tone River basin, central Japan: a range expansion to a warm water area. Plankton and Benthos Research, 5(4),165-168.

 

 


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